【横浜市港南区】久良岐公園に残る「横浜市電」。かつて街を走った車両が静かに保存されています

横浜市港南区にある久良岐公園。四季折々の自然を楽しめるこの公園の一角に、かつて横浜の街を走っていた「横浜市電」が展示されているのをご存じでしょうか。普段何気なく公園を利用している方でも、「ここに市電があったんだ」と、ふと足を止めてしまうスポットです。

久良岐公園内に保存されているのは、昭和の時代に実際に運行されていた横浜市電の車両。現在は走ることはありませんが、当時の姿をそのまま残す形で屋外展示されています。横浜市電は、かつて市内各地を結び、市民の暮らしを支えてきた重要な交通機関でした。昭和47年(1972年)に全線廃止となり、現在では実物を目にできる場所は限られています。

展示されている「横浜市電1156号」の歴史を物語る掲示板も設置されています。
『1156号は、1952年(昭和27年)、1150形(1151~1172号)の1両として兵庫県のナニワ工機で製造されました。1956年(昭和31)年に共に車内扉が設置され、1966年(昭和41)年に非集電車へ改造されました。この車両は、1973年(昭和48)年に廃車となりましたが、その後、横浜市電保存館で保存され、1972年(昭和47)年の横浜市電全線廃止を経て、久良岐公園では、1973年(昭和48)年の開園当初から展示され、1156号は現在する唯一の1150形として親しまれています。』

久良岐公園の緑に囲まれた中にたたずむ市電は、どこか懐かしく、落ち着いた雰囲気。車両を間近で見ると、当時の横浜の街並みや、通勤・通学で市電に揺られていた人々の姿が思い浮かびます。お子さんにとっては「昔の電車」を知るきっかけに、大人にとっては懐かしい記憶を呼び起こす存在かもしれません。

市電のすぐそばには「ジンダイアケボノ」の木も植えられています。「ジンダイアケボノ」とは、花色がやや濃く、花弁の先端に色が濃く入るグラデーションが特徴の桜です。小さなつぼみも見受けられました。
散策やお花見の途中で、市電展示に立ち寄ってみるのもおすすめです。自然と歴史の両方に触れられるのは、地域の公園ならではの魅力ですね。
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