【横浜市栄区】ろうそくの光に心静めて… 定泉寺、「田谷の洞窟」を拝観してみよう

田谷町にある「定泉寺」は室町時代から続くお寺ですが、境内にある「田谷の洞窟」は知る人ぞ知る目玉スポットです。

その名の通り、洞窟です。境内にある小さな入り口から、お灯明(ロウソク)を持って入ります。中は、ひんやりとしていて涼しいです。夏には、避暑地として訪れる人が増えるほどです。

洞窟内は撮影禁止となっているので、筆者手持ちのパンフレットで失礼します。中は黒くてゴツゴツと湿った壁に覆われています。ロウソクの光で、周囲1、2メートルほどが照らされます。

田谷の洞窟 パンフレット

洞窟の歴史はお寺よりも古く、鎌倉時代初期には開創され、江戸時代に至るまで拡張を繰り返してきました。その全長はなんと1㎞を超えます。

洞窟内の略図や一部内部の様子をチェックしたい方は公式サイトをご覧ください。

壁面には、本尊一願弘法大師をはじめ四国、西国、坂東、秩父各札所本尊など数百体の仏様が刻まれています。そのため、ここを拝観するだけで全国百八十八札所を巡ったことになります。

ろうそくの光

画像はイメージです

その全長とうねうねとした順路のためか、「リアルダンジョン」などと呼ばれたりしますが、確かに日常では味わうことのできない世界に、ワクワクします。

しかし、真っ暗な洞窟を進み、ロウソクの柔らかい光に照らし出される仏様を見ていると、とても心が落ち着き、心が研ぎ澄まされる感じがします。

最後は入り口と同じ所から外に出るのですが、不思議と入る前とは違った景色に見えて、生まれ変わったような気さえしてきます。

新型コロナウイルスの影響で閉門していましたが、2020年5月26日から拝観受付も再開されているので、気になる方はぜひ訪れてみてください。

小学生は保護者同伴のみ可、幼児は入ることができないのでご注意ください。

真野 卵

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